うさぎさんも人間とおなじように、
くしゃみをします。
何が原因でくしゃみをしているのかは様々ですが、
呼吸器の疾患のことをまとめて“スナッフル”と呼びます。
ということで、
うさぎさんのくしゃみと、
くしゃみをする病気を紹介します。
うさぎさんがくしゃみをする原因はいくつかあります。
まずひとつめに、
うさぎさんがアレルギー症状を起こしている場合。
これは飼育環境や、チモシー、床材など、原因は様々ですが、
ケージ内にある何かに反応してしまっていることが考えられます。
一つずつ変えてみて、
くしゃみの原因となっている物を別のものに変えてあげましょう。
ふたつめは、
ほこりなどのゴミが鼻に入っていしまった場合。
これは一時的なものですので、問題はないでしょう。
みっつめは、
うさぎさんが細菌に感染している場合。
注意してみてほしいのですが、
うさぎさんが連続してくしゃみをしていたら、
“パスツレラ菌”という菌に感染している可能性が高いです。
スナッフルの代表的な細菌感染症として挙げられるのが、
このパスツレラ菌による、パスツレラ症です。
パスツレラ菌とは、呼吸器系での症状が出やすい菌で、
うさぎさんだけでなく、犬や猫も保有していることがあります。
感染する力が強く、生まれたときから親うさぎさんから菌をもらっていたり、
他のうさぎさんから菌をもらっていることも少なくなりません。
パスツレラ菌に感染して、症状が発症すると、
くしゃみ・鼻水・鼻づまりのほか、
目やにが出たり、涙が出やすくなったりします。
耳を執拗に掻いたりする子もいます。
パスツレラ菌の厄介なところは、
症状が緩和しても、体内に菌が残りやすいということです。
通常、スナッフルと診断されたうさぎさんは薬を処方されるので、
薬を飲ませることになります。
薬を喜んで飲んでくれるのであれば良いのですが、
喜んで飲まない場合が大半です。
頑張って飲ませて、症状が緩和したので薬をやめてしまう方が多くいるようですが、
基本的に処方された薬は、症状が緩和しても全て使い切るようにしましょう。
途中で薬をやめたことによって、
体内に菌が残ったままになってしまい、
うさぎさんの体力が衰えたタイミングや、
ストレスがかかったタイミングで、
また発症する可能性もあります。
たかが鼻風邪でしょ?
人間と変わらないし、自然治癒できるんじゃない?
とお思いでしたら、それは間違いです。
パスツレラ症を放っておいて、血中にも菌が行き渡って、
敗血症を起こし、急死してしまうこともあるのです。
うさぎさんが普段と違うくしゃみの仕方をしていたり、
執拗に耳を掻いたりしているようでしたら、
念のためすぐに病院に連れて行ってあげましょう。
ただのアレルギーだったらそれはそれで安心ですし、
パスツレラ症をはじめとしたスナッフルにかかっているようであれば、
的確な治療を受けることができます。
うさぎさんのくしゃみについて紹介してきました。
原因は何にせよ、異変に気づいてあげることがまずは第一に大切なことです。
普段からうさぎさんの様子を見てあげて、
いち早く異変に気づき、病院に連れていってあげられる体制を整えておきましょう!
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