綺麗な雪、うさぎさんにとっては毒？

寒さがより増す２月ごろ、東京都内でも雪が降ることも珍しくはありません。
せっかくの機会だ！と、おうちのうさぎさんに季節を感じさせるべくお外に連れ出す飼い主さんもたくさんいるでしょう。
　
しかし、季節を感じさせるための行動が、
うさぎさんにとっては思いもよらない健康被害を及ぼしてしまうこともあるのです…。

今回は、うさぎさんを雪に触れ合わすことで
どんな危険が起こるかを紹介します！

体を冷やしてしまう

うさぎさん自身も寒い中、そんなに長い間外に出っぱなしでいることはないと思うのですが…。

何せうさぎさんは体調不良を隠す動物です。
目に見えないけれど体調が悪い状態で寒い外に出てしまった場合、
体調が悪化してしまうこともあります。

その他にも、急激に体が冷えたことにより食欲が落ちてしまったり、
高齢のうさぎさんは冷えたことがきっかけで体調を崩してしまったりもします。

うさぎさんは暑さよりも寒さのほうが強いとされていますが、
普段暖かいおうちで過ごしていますので、
急激な温度変化が体に良いということは、まずないでしょう。

どうしてもうさぎさんに雪を見せてあげたいのであれば、
うさぎさんの些細な変化にも気を配ってあげてください。

雪自体、綺麗なものではない

白くてふわふわで、見ているぶんには綺麗な雪ですが、
実際に綺麗かと言われると、そうではないのです。

雪は大気中の有害物質やホコリ、ゴミなどを巻き込んで降って来ます。
雨よりも地上に到達する速度が遅いので、
雨よりも多く有害物質を含んでいることになります。

雪に含まれているゴミについては、
実際に雪を溶かしてホコリやゴミがどのくらい含まれているかを実験した方がいらっしゃいましたので、紹介しておきます！

雪が含むホコリやゴミ 顕微鏡で確認・濾過した結果

さらに危険なのが、酸性雪の存在です。
酸性雨は聞いたことがあるけど、酸性雪は聞いたことがないという方もいると思います。

酸性雪とは、
石炭・石油などの燃料から出る酸化物を含んだ雪のことです。

酸性雪が降っていて、うさぎさんが口にしたとしても、
すぐに体に変化が起こるわけではありませんし、
人間が触れてもすぐに被害が出るわけではありません。

そういった体に害のある物質が含まれたものがうさぎさんの肌に触れたり、食べてしまったりというのを考えると、外に出すのもためらってしまいますよね。

有害物質といっても、すぐに害があるわけじゃないし、目に見えないので、そこまで深刻に考える必要はないと考える飼い主さんいらっしゃるでしょう。
でも、うさぎさんに野菜を与えるときに無農薬のものを選んだり、よく洗ってから与えたりしますよね。
そういった安全な道を選ぶことと同じように考えていただければ良いのかな、と思います。

道路に撒かれた塩化ナトリウムは危険！

降って来た雪を溶かすために道路に撒かれ融雪剤には塩化ナトリウムが使われているものが多いです。

この塩化ナトリウムは、人間が素手で触っても肌荒れを起こしてしまうもの。
犬を飼っている飼い主さんであれば、お散歩のときは犬専用の靴下を履かせたりして塩化ナトリウムに触れるのを防ぐようなのですが、
うさ飼いさんでこの塩化ナトリウムの危険に気づかなかった、知らなかったという方は多くいます。

みみピクの記事を書いているスタッフ自身も危険について知らないでいました。

この塩化ナトリウムの危険性については、
動物病院の先生方もブログに書いたりしています。

岐阜県の動物病院「いけの動物病院」さんが
詳しくブログに書いてくれておりましたので紹介します！

融雪剤（塩化カルシウム）は犬、猫にとって、毒にもなるが、革新的な道具になる？

犬・猫ちゃんについて書いていますが、うさぎさんにとっても同じように毒になり得るでしょう。

こちらもぜひ気をつけていただきたいと思います。

じゃあうさぎさんを雪で遊ばせちゃいけないの？

絶対に遊ばせないでください！とは言えません。
でも、ここで紹介したように、うさぎさんの体を脅かすような危険があるのが事実です。

どうしてもうさぎさんを雪で遊ばせたいときは、
塩化ナトリウムが撒かれていないことが分かる自宅の庭やベランダで、
うさぎさんの体調が万全であり、いつでもうさぎさんが部屋に戻れる環境で、短時間にしておきましょう。

うさぎさんが雪を口にしないように気をつけてあげること、
そして、外に出したのであれば、おうちに帰ってから綺麗に体を拭いてあげることも大切です！

まとめ

雪が降ったときの危険性について紹介しました。
いつでも、あなたのうさぎさんを守れるのはあなた自身です。

めったにない経験や、めったに撮れない思い出の写真と引き換えにうさぎさんの健康を害してしまっては、飼い主さんもいたたまれないでしょう。

みみピクでは、こうした意外と知られていないうさぎさんに関する危険なことなどもこれからどんどん発信していき、
うさぎさんが危険に晒されることが少なくなるよう努めてまいります。

こんなことが知りたい！ということがあれば、
いつでもみみピクあてにお問い合わせくださいね！